誰か早くエクササイズを止めないと手遅れになる

家族は全員、地球が大好き。わたしが植物を好きなのは愛情深い両親のおかげです

↓話をカリフォルニアに戻します↓

彼『？！』

わたし、診断書を渡す。

彼、くまなく頭から診断書を点検する。

計三ページにも渡る診断書。『異質なまでに肥大した癌が肝臓にあり』。この、『異質』という単語にわたしは怖気づきましたね今、思い起こしますと。

わたしにとって『異質』って怖い言葉でした。

『異質』。『異様』。『異常』。『異邦人』。なんじゃそりゃ。

異なる、という文字を物々しくかんじたのですだって、普通じゃないのですから。←そのままだった〜

気を取り直して。

（CT及びMRTの技師さんからしたらわたしの肝臓は腫瘍でゴリゴリに膨れ上がっており、『異質』という単語がぴったりだったのでしょう）。

↓異質と言われた肝臓の診断書はこちら↓

技師さん『わかりました。今日、あなたの痛みの原因をすべて解明するから安心して。今日で、全部の精密検査が終わるから。もうここに来なくても良いように……』

（わたしがこちらの研究所に訪れたのは計５回ほど。時間をかけて精密検査に精密検査を重ねていました）。

※注意※アメリカでは医師免許がない者が検査結果に言及することは法律で禁止されています。CTやMRTの技師さんはお医者様ではありません。訴訟大国アメリカ。万が一、技師さんや看護婦さんが間違ったコメントを患者さんにしてしまった場合、律されることがあります。病院にも至るところで貼り紙があります。『技師はいかなる理由なりとも診断結果を患者に伝えないこと』『患者は技師に検査結果を聞かないように』技師さんは寡黙に徹さねばならない。トラブルを避けるために。患者も技師さんをたぶらかしてはならない。（焦って検査結果を聞くようなことはしない。（←要はこういう事ですね））プライバシーの保護と訴えられないように防壁を張る暗黙の了解。

初診の際、大量の契約書にサインする理由がここにありましたね。『過失や故意的な間違いではない限り、わたしは〇〇クリニックを訴えません』という用紙に、わたしは幾度となくサインしてきました。

この時の優しそうな技師さんの顔が忘れられない。この人はわたしの癌を知っていたんだな、と思うとね。普段なら聞かないです。上記の法律がありますから。

普段なら言わない。『肝臓が痛い。呼吸も苦しくて辛いんです』なんて症状は。プライバシーの侵害とか言うひともいるのです。ましてや『お願いだから助けて』なんて感じで人様に頼むようなこともしません。ここは侍魂（サムライだましい）がある日本女子ですからね。←キリッ。だけどこのときは違った。

医師じゃないことを知ってるのにね。技師さんにお願いしてしまいましたね。『この正体不明の痛みを解明して』ってすがりつくような気持ちだったんですよ。

この時は流石のわたし（さすがにボケボケのわたしでも、という意）も不安に駆られたのですね。わたしが不安に駆られて口走った、聞きたくもない個人のプライバシーを聞いてくれてありがとう、技師さん。

己が訴えた症状に優しい言葉をかけてくれたこと、本当に感謝しています

彼『確実に癌なの？本当に癌なの？』彼は診断書を読むも、まったく信用してなかった。実際、アメリカでは誤診が蔓延っていたりします。パ―センテ―ジで言えば毎年、20パ―セントの方が間違えた診断を受けています。実際、わたしの友人も癌の誤診を受けていました。

『わたしも大腸がんって言われたわ。だけど誤診だったからmimiもセカンドオピニオンを聞きにいくべきよ』

友人は元気づけてくれましたね。

……誤診されるcaseが後を絶たない。癌に関する診断の難しさがここ、アメリカでも表れていると言えるでしょう。

↓ソ―スもと↓※音声注意※

『何かの間違いだ。君みたいな元気が取り柄で毎日、エクササイズしているような人は癌になるはずがない』

partnerは希望を捨てなかった。しっかり、『癌』と書いてあるのにまったく信用しなかったですね。この時点では。

彼は信じたくなかったのでしょう。わたしも出来ることならば嘘であって欲しかった。

しかし、わたしは癌でした。

『ステージ４で、末期だよ』７日後にはこう言われてしまうのです。

次に続きます。