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…その日の現場は人里離れた
険しい山頂
林業を営む会社の事務所が何かしらの
原因で爆発し、そこで働く人達、
30人以上が大怪我を負う大惨事に…
事務所の窓ガラスが割れ、
隣の工場の大木がゴロゴロ転がり
その下敷きになった人を
藍沢は治療していた…
2本の大木の下敷きになっている患者は、
頭が木の間に挟まり、
ほんのわずかしか隙間がない為、
呼吸もなかなかできない
木をどかしている時間はなかった
あたり一面に人が倒れ、
ヘリもピストン輸送してる状態…
藍沢は、うつ伏せになった姿勢のまま
治療を続けていた
向きを変える為に
膝を立てた、瞬間
膝に飛び散っていたガラスの破片が
突き刺さった
うっ…
激痛が走った
だが、治療を続けなければ
この患者は助からない…
藍沢は痛みに耐えながら
治療を続けた
その甲斐あって
一命はとりとめた
藍沢はフラフラと足を引きづりながら
爆破した建物の脇のほうへ
ガラスがかなり深くささっていて、
激痛で倒れそうになりながら…
それを遠くのほうから
藍沢を探していた白石が気づき
走り寄った
藍沢先生!
…すぐ治療するわ
そこに座って!
まだ患者はたくさんいる…
でも…
早く行け
藍沢は苦しそうに言った
わかった
患者を全て見終わったら
戻ってくるから!
ここにいて
わかった…
藍沢はヨロヨロと物につかまりながら
座った
白石は再び患者のもとへと走った…
何度もヘリが行き来し、
やっと、全員の治療が終わった
白石は先程の場所に急いだ…
藍沢は倒れていた
白石が治療を始めると
藍沢は意識を取り戻し
さぁ、終わったわ
立てる?
藍沢は立ち上がろうとしたが
痛みで、立てない
その間、白石は電話していた
困ったわ
患者をのせるだけでめいっぱいで
私達、自力で帰ってこい、って
…あれだけ、患者がいるんだ
仕方ない
あたりはすでに薄暗くなりかけていた
つかまって!
白石は藍沢の腕を自分の肩に載せて
歩こうとするも、
薄暗くて
足元がおぼつかない
人里離れた場所でどうやって
山を降り、電車にのるのかもわからない
藍沢の包帯から血が滲みはじめていて
木をどかしている時間はなかった
あたり一面に人が倒れ、
ヘリもピストン輸送してる状態…
藍沢は、うつ伏せになった姿勢のまま
治療を続けていた
向きを変える為に
膝を立てた、瞬間
膝に飛び散っていたガラスの破片が
突き刺さった
うっ…
激痛が走った
だが、治療を続けなければ
この患者は助からない…
藍沢は痛みに耐えながら
治療を続けた
その甲斐あって
一命はとりとめた
藍沢はフラフラと足を引きづりながら
爆破した建物の脇のほうへ
ガラスがかなり深くささっていて、
激痛で倒れそうになりながら…
それを遠くのほうから
藍沢を探していた白石が気づき
走り寄った
藍沢先生!
…すぐ治療するわ
そこに座って!
まだ患者はたくさんいる…
でも…
早く行け
藍沢は苦しそうに言った
わかった
患者を全て見終わったら
戻ってくるから!
ここにいて
わかった…
藍沢はヨロヨロと物につかまりながら
座った
白石は再び患者のもとへと走った…
何度もヘリが行き来し、
やっと、全員の治療が終わった
白石は先程の場所に急いだ…
藍沢は倒れていた
白石が治療を始めると
藍沢は意識を取り戻し
さぁ、終わったわ
立てる?
藍沢は立ち上がろうとしたが
痛みで、立てない
その間、白石は電話していた
困ったわ
患者をのせるだけでめいっぱいで
私達、自力で帰ってこい、って
…あれだけ、患者がいるんだ
仕方ない
あたりはすでに薄暗くなりかけていた
つかまって!
白石は藍沢の腕を自分の肩に載せて
歩こうとするも、
薄暗くて
足元がおぼつかない
人里離れた場所でどうやって
山を降り、電車にのるのかもわからない
藍沢の包帯から血が滲みはじめていて