「俳画」という宗教

このお盆の時期は、普段話さないようなことを、親と話せたり、自分の祖父母やそれより前の代がどのような人たちであったのかを聞く良い機会です。

うちの母方の祖母、青筝は、もともと四国で、商売をしており、大変裕福な家で育ち、タンスいっこ丸ごとが帯だけ入っていたり、呉服屋さんが来て、どの着物の色がいいか、帯がいいか、いくつも広げていったり、旅館のような大きな家に住んで、地下室もありました。全国から有名な書道家、画家、彫刻家が集まり、柱には、彫刻を施したようです。近所では大変有名で、母も、道を歩くたびにどこどこの誰々と言うように呼ばれるのが嫌だったと言っていました。

祖母は働いた事はなく、十分な教育を受けて卒業してから、祖父と結婚をし、お茶とお花を教えていました。人生の後半は、祖父を若くして失い、俳画に没頭していました。恵まれている裕福な人生だったと言えましょう。

一方、私の父方の母親は、父が満州鉄道に勤めており、満州から引き上げてきてまもなく、亡くなりました。父はその時6歳だったようで、とにかく兄弟が多く、子供6人を育てるのは1人では大変だったと思います。

特に自分1人で生活をしてみると、親元でいる時でさえ、息をすればお金がかかるものなんだなと絶望しましたが、

自分で稼いで自分で食べてみるとさらにペットを養うことでさえ大変。お仕事しながら家事も大変と思いました。

それでも子供6人有名な公立進学校に、それから国立ですけれども、有名な大学を卒業させたそうです。父方の兄弟は、しっかりと社会貢献し、私は夏休みは伯父の別荘に行きました。

祖母は、私と同じで、時給が高かろうが、お水だけはやりたくなかったそうで、昼夜問わず働いていたようです。生まれてきた環境はそれぞれ、、、

だけれども

親の姿をみたり自らの志で人間は諦めずにどこまでも頑張れるものなのだなと思いました。

1人になっても、あきらめることなく、高い志を持って、子供を全員大学まで卒業させた、祖母に対しては尊敬の気持ちでいっぱいです。

また今私がこうしてこの世の中に出てきて書道と出会い何年も師匠に師事することができ、教室を開き、たくさんの方々を導くことができているのは、

両親やご先祖様のおかげ。産んでくれ育ててくれた祖父母や両親に感謝する機会となりました。

母と食事に行くと、

小さなお子さんが、隣のテーブルでかわいい声をあげていました。かわいいねと言うと、

母テツコ「あなたはもっと可愛かった」と言ってくれました。

子供のいない私は赤ちゃんを抱きしめたしたことがほとんどないので

「女の子は柔らかいんだってね」と言うと、

「お餅の柔らかいのを抱っこしている感じで、本当に気持ちが良いよかったよ」

とニコニコ話していました。普段歳をとってキレがちなテツコさん、年子の下で大変だったと言ってたけど、私はココに生まれてきて良かったのかなと、少しかんじることができました。

私が成長してる様子を見るのはどんな感じなのかなぁと思いました。

家族が集まる機会でもありますので、祖父母の代の話、それより前の弟の話などを聞き、心に留め、

ご先祖へ、

今ある自分の健康、丈夫な体、DNAなどに感謝してみてはいかがでしょうか?！