厚生労働省が年金支給開始年齢を選択性で75歳までに引き上げることを検討している。
選択性で75万円ということであるが、将来は75歳に引き上げられるのは確実である。
年金受給開始年齢は当初60歳であったが、これが65歳となって、今度は70歳・75歳となるのであります。
日本人男性の平均寿命は80歳と言われておりますが、はたして本当でしょうか?
平均80歳ということは、60歳や70歳で亡くなる人がいる一方、90歳・100歳で亡くなる人も大勢存在しないと、その平均値にはならないはずであります。
あなたの身の回りのおじいちゃんやおばあちゃんが90歳や100歳である人はそんなに多くはないかと思います。
このような観点から考察すると日本人男性の平均寿命はペテンだということが普通に考えられるのです。
ですから、実際の日本人男性の平均寿命は70歳位が妥当だと私は思っていおります。
本当の日本人男性の平均寿命が70歳だとすれば、70歳や75歳での年金受給開始では、その頃には既に亡くなっている人が大勢いるのです。
そうなると、政府は毎月納められた年金の掛け金だけをブン取ることができ、年金を支払うことをしなくても済むのであります。
このように考えると年金とは国家的詐欺なのです。
「日本政府が国家的詐欺をするわけないだろ!」と思っている人が、もしかしたらいるかもしれません。
しかし国に頼っていたのでは、仕事を引退した後の人生は狂ってしまうのであります。
実際、過去にも日本国民は政府からの詐欺に遭っているのです。
太平洋戦争中、日本政府は軍事費を調達する為に戦時国債を発行して資金調達を行いました。
国民に対しては「利息を足して返してやる」という約束でしたが、日本は敗戦し、戦後のハイパーインフレで国債は紙切れと化したのであります。
要するに、政府はお金だけをブン取って国民に返済しなかった事実が現実にあるのです。
海外であれば、貸したお金を政府が返してくれなければ、間違いなく暴動となることでしょう。
しかし、日本人は性格がおとなしい国民性なので、年金を70歳や75歳に引き上げたとして、もしくは80歳・90歳に引き上げたとしても暴動は起きないと政府は高を括っているのであります。
いや、「年金支給は年内で廃止します!」と政府が言っても暴動は起きないと想定されているのです。
なぜならば、戦時国債の時に国民に対して、詐欺がまかり通るのは実証済みであるからなのです。
また、日本政府は「生涯現役社会」とかと言って死ぬまで働く社会を推進しておりますが、一方では高齢者ドライバーは運転免許を返納するように呼びかけているのです。
「働け!」と言っておきながら、「免許返せ!」ですから矛盾もはなはだしいのであります。
都市圏ならともかく、地方とかでは通勤に車が必要な場合もありますし、仕事で運転免許が必須な場合も多いのではないでしょうか?
とにかく、年金は既に当てにならないものとなっていますので、高齢者となった時にはどのように生きていくべきかを今の内、考えなければならないのです。
実際、現在既に年金受給者でも生活が破綻している人が多いのであります。
年金支給額が5・6万と少ない人は家賃とかを支払うと残りの2万円位で生活をやり繰りしなければならないと聞いています。
当然、節約の為に電気も全く使用しない方も存在します。
かなり、厳しい生活環境であることが想像できるのです。
日本国憲法では「すべての国民は文化的な最低限の生活を営む権利を有する」という記載があります。
ところが、電気代が支払えず止められたり、ろくな食事にありつけずカップ麺やソーメンをすすって毎日を食いつないでいる方が大勢いるのです。
ですから、文化的な生活を営むことなんて憲法どおりには、まず守られてはいないのであります。
ところが、まじめに働いてきて生活が困窮している年金受給者よりも刑務所の受刑者の方が文化的な生活を営んでいるのです。
例えば、食生活です。上の写真がある刑務所内での朝食ですが、私の食生活と比べても、はるかに豪華なのであります。
きちんとカロリー計算もされていて、それが3食出るというのです。
刑事ドラマでよく、「臭いメシを食って貰うことになるぞ!」という台詞がありますが、私から見ればおいしそうに見えます。
部屋も清潔感があって、私の部屋よりも綺麗なのです。
仕事も用意されていて、仲間達もいるのであります。
そして、規則正しい生活を毎日送っているのです。
ですから、逆に老人ホームとかに入所すると、ノンビリとしているだけなので、頭のボケが早いのかもしれません。
ひょっとしら、刑務所は国営の最高級老人ホームなのかもしれません。
刑務所でおいては自分が亡くなった場合には、一人暮らしの老人とは違い孤独死をすることが無いのです。
葬儀もあげて貰えるし、死後数ヶ月も経っていて死体が腐敗していたということもないのであります。
私のような人間から見れば、刑務所の施設は悪くないと思います。
今の時代、保育園の待機児童問題ではありませんが、「当刑務所はもう入所できません!」という状況になりつつあるのです。
ところで、よく雑誌等で「快適な老後を過すにはいくら必要か?」とか、「これからは富裕層しか老後生活を維持できない!」といった類の記事を見かけることがあります。
しかし、何か重要なことを欠落したまま話が進んでいるように私には見えます。
高齢化社会が進行していると同時に、少子化社会も同時に進行しているのです。
いくらお金を持っていても足りないのであります。通常のお金持ちではなく、余程の資産家でもない限り老後を安泰に過すことはまず不可能なのであります。
仮に今、60歳で勤めた会社を定年退職した人が65歳の年金支給開始年齢を5年間待っている間に、年金支給はさらに70歳に引き上げられているし、それでも我慢して70歳まで支給年齢を待っていたとしたら、その間に今度は75歳へと引き上げられてと永遠と年金支給開始日に追いつけないのであります。
今の国策では、そのように思われても仕方が無い状況ではないでしょうか?
そして、昨今の国際情勢を考えても日本は北朝鮮やアメリカの戦争に巻き込まれて日本が焦土と化すか、もしくは混乱の中で『日本』という国が解体され消滅する可能性も十分考えられるのです。
日本国という国が無くなったという理由で年金制度も同時に消滅するのです。
これは先に説明した太平洋戦争での敗戦による、戦時国債と同じ理論なのであります。
一方また、仮に戦争が今後50年位起こらないと仮定するこにしましょう。
平和な時代であったとしても少子化は今よりも更に拍車が掛かります。
働き手が圧倒的に今よりも減少するわけですから、十分な介護等を受けられなくなるのです。
例えば、人気ミュージシャンのコンサートチケットも数に限りがあります。人気レストランも席が限られているので予約が埋まればそれで終了です。
潤沢な資金に物を言わせて、メイドとかお手伝いさんを雇おうとしても人数に限りがあるのです。
将来、更に少子化が進んで働き手がいなくなるのですから。
「私はお金を持っているから!」と言ってもダメなものはダメなのであります。
このような理由から、いくらお金を潤沢に用意していたとしても決して老後は安泰とは言えないのです。
お金があっても、遠く日本を離れてフィリピンとか海外に移住して、そこでしか老後を過すことができないかもしれません。
家族や親戚、または仲間達と離れて生活しても大丈夫だという人は良いですが、皆が皆そうではありません。
このように、中流であろうがお金持ちであろうが、日本人は1億総老後破綻するのであります。
そもそも、年金というものは私達が支払った掛け金をせっせと金庫に貯蓄しているわけではありません。
何処かに使い切っていて既に存在しないものなのであります。
それでも、あなたの老後は本当に安泰ですか?