飯舘村の猫餌場に設置してある「給餌BOX」、最大時は45ヵ所設置されていた。一度に約3kgのドライフードが置き餌出来る。
餌場に来ていた猫の保護などで役目が終了したり、帰村に伴って餌場閉鎖になったり、家屋解体に因って撤去になったりして、現在は19ヵ所に減少している。
最初の数台を設置してから5年が経とうとしている。この間猫をメインに多くの動物たちの命を繋いできた。タヌキ・ハクビシン・アライグマ・カラスからドライフードを守り、猫だけが利用できるようにと幾度の改良が加えられ、茨城のボランティア「まだお」さんが考案した「まだお型」と命名している現在のBOXに至っている。残念ながら野生動物を完全に阻止することは出来ていないが、定期的な補給に因って給餌の役割は十分に果たしている
(初期の型の給餌BOX:山木屋「お富士さんの餌場」の他に2か所に残っている)
(多くは「まだお型」が設置されている。「まだお型」とひとくくり表現しているが、細部は改良の積み重ねで様々な「まだお型」がある)
最近は撤去したり閉鎖することばかりで新設はない。閉鎖した中には給餌BOXをそのまま放置している場所が数カ所あり、その撤去が課題になっていて気には留めていたのだが・・・
今日は、放置給餌BOXを回収に行くことにした。299号には給餌用の七つ道具が常時積んでいて隙間が少ない。最小限の給餌グッツにして、回収するBOXを積むスペースを確保して村に向かった。
山木屋から比曽 飯樋 小宮を経由して蕨平に向かった。数か月ぶりの蕨平だったが相変わらず大型車両の往来が多かった。
「栗の碑」のBOXと「イチローの家」のBOXを回収するのが目的で、最初は「栗の碑」だったが・・・ 電動ドライバーは1本のねじくぎを外すこともできずに充電切れ!いかんともしがたく今日の作業は断念・・・ はるばる来た蕨平だったのにあ〜あっミステイク
(「栗の碑」BOXはバス停の中。カラス除けのネットすら外せなかった)
給餌グッツを少ないけど積んでいたので、無くなるまで廻ることに。村のはずれの蕨平まできたので、やはり遠い小宮野手神から廻ることにして「ファーム」に、その後は小宮の「3匹」宅、「ハウスのBOX」宅へ
工事中の「うたモドキ」宅、捕獲器に餌を補給する
比曽から山木屋の2ヵ所に寄って帰路へ、無駄なドライブだった。
帰宅して早速ドライバーの充電・・・
朝、血圧測定や傷口の状態を見に助産師さんがくる。
『血圧、低めですね?。』
だいたい毎回、言われる。人によっては、測定し直したり…。
『今日は、血液検査もしますね?。』
そう。まだ、炎症数値が落ち着いていない。
出産したら、身体を休めれるわけじゃない。
炎症数値が下がらなければ、安心できない。
その後、担当医の先生が様子を見に来た。
『おはようございます。調子は、どうですか?眠れましたか?傷口は痛みますか?』
痛いです。痛すぎます…。
色んな意味で←言ってないけど。
『赤ちゃん、見れましたか?ママと赤ちゃんが頑張ったから救うことが出来ました。ありがとうございます。お疲れさまでした。』
いや、わたしは何も出来んかった…。
大っきな、元気な子で産んであげれんかった…。
まだ、小さいのに外の世界に出してしまった…。
それに感謝しなきゃいけないのは、こっちの方です。
救ってくれて、ありがとうございました。
先生は、術後の経過に関して色々説明してくれた。
1番は体力を戻す為に、痛くても立って歩く事が大事!だと言われました。
まじか。。。
驚いたけど、これも赤ちゃんの為に早く体力つけないと!って、思ったら全然苦じゃなかったです。
勿論、痛いのは確かですが…。
そう決めたら、行動あるのみ!って事で…
早速、助産師さんに面会の予約をしてもらった。
NICU*GCUの面会時間は、11時?21時の間だった。
昼御飯を食べ終わったら、行く事に決めた。
この日の朝から、おかゆご飯でまた食事が開始。
お世話になった尿管ともバイバイして、自力でトイレへ行くようになる。
動くだけで、痛みが……
だけど!耐える????
1番痛むのは、お腹に力入っちゃった時でした。気をつけていても、ベッドから起き上がる時は無理。
電動ベッドで、背中をMAXに上げてもダメなもんはダメ。
気が滅入りそうだけど…負けずに!
出産を終えて、、、
ご飯は、もりもり食べた!
だって、体力をつけないとだしね!
水分も、たくさん飲んだ!
だって、母乳出さないとだしね!
ママ、頑張るからね!
あなたが頑張ってるから!
ママも、頑張れるんだっ!
入院してから、全然食べれなくなってた食事も完食が当たり前になりました。
水分も朝から夜まで、たくさん飲みました。
トイレに行く回数も増えるので、大変だけど…リハビリだ!と、思って頑張りました。
そして、お昼をちゃちゃっと完食して…
いざ!NICUへ!出陣????←
名前がわからないんですけど、点滴を吊るしてある移動式の吊るし棒?を支えに歩く。
首からは、背中から注入してる痛み止め薬の入ったボトルをブラブラぶら下げながら…
一歩、また一歩。。。
途中、廊下にいた助産師さんに話しかけられる。
『大丈夫ですか?手伝いましょうか?』
だ、大丈夫です!
1人で行くって決めたんだから。
歩いて会いに行くって決めたんだから。
のろのろ亀のように、ゆっくり。
道のりが果てし無く遠く感じる。
でも、この道の先に我が子が待ってるって思うと力強い一歩が踏み出せる。
不思議。
やっと、NICUの入り口に到着。
2回目だけど…緊張する。
昨日、教わった通りに手洗い・うがい消毒を済ませて…入室!
『『『こんにちは?。』』』
『ママ、問診票を預かりますね。』
NICUの看護師さんたちと挨拶し合いながら、我が子の待つ保育器へ向かう。
…うん。昨日と変わらない。
小さい身体。
たくさんの管。
点滴、呼吸器…。
夢じゃないね。
現実なんだよね。
1人の看護師さんが来て、今日の我が子の様子を報告してくれた。
『今日、担当してます。○○です。よろしくお願いします。』
『ママ、赤ちゃんの体重は昨日聞きましたか?』
『体重は、755gでした。まだ栄養が足りないので点滴を使ってます。』
点滴?点滴管の先を目で追うと…
臍に繋がってる????
現在の医療技術でも、ママのお腹の中と同じ環境を再現するのは不可能。
だけど、なるべく近い環境を作ってあげるようにしている。
保育器の中の赤ちゃんを、タオルで囲ってあるのも、お腹の中で身体を丸めている事の再現らしい。
なにより、肌に触れている部分が多いと赤ちゃんも安心するみたい。
赤ちゃんをよく見ると、目も開ける前で…
身体も小さいし、ガリガリだし、細いし…
やっぱ、悲しくなる。
自分を責めて、責めまくって、
負の感情に支配されそうになる。
でも、負けちゃいけない!
強くなるって決めたんだから!
『ママ、赤ちゃんを触ってあげてください。赤ちゃんも、ママに触って欲しいって思ってますよ?』
看護師さんが、優しい口調で進めてくれた。
触りたい!
でも、大丈夫なの?
触ったら、壊れちゃいそう。
ちょっと…怖いな。
触る直前に、また手の消毒をして保育器の手だけを入れる扉を開ける。
すごく緊張する。
赤ちゃんに触れる事って、こんなに緊張するもんなんだ…。
震える手を赤ちゃんの身体に添える。
手で包み込めそうなぐらい小さい。
じーっと、我が子を見つめていると、母が面会後に言っていた事を思い出した。
『手も、足も、あったよ。良かったね。』
どうやら、ママってのは我が子に対面したら身体に異常が無いか確認するらしい。
しかし、初対面を果たした時、そんな余裕がある訳もなく…
今日、やっと落ち着いて見ることができた。
手、1.2.3.4.5本!ある!小さいのに爪もある!
すごい!小さいけど、指だ!
足も、1.2.3.4.5本!うん!両足とも指は5本ある!
足の爪も、ちゃんと爪だぁ?!
目は…まだ開かない。まぶたくっついてる?大丈夫かな?目…開くのかな…心配。
結局、お昼過ぎから16時近くまで眺めていた。
その日から、わたしの1日2回はNICUに通う日々がスタートする。
夜も、面会に行った。
ハンドパワー
昼間と同様、我が子に手を添えて、包み込んだ。
まだ、何の反応もないけど…
『ママが来たのが分かるのかな?嬉しそうな顔してるね♪』
看護師さんが、様子を見に来てくれた。
本当に分かるのかな…?
分からないって思うより、分かってるって考えた方が嬉しいから…きっと伝わってるって思ってハンドパワーを注いだ!
まだまだ、安定しているわげじゃない。
むしろ、1番大事な時期。
完全に安心できる日は、先…
いつになるか分からないけど…
ママ、頑張るからね!
一緒に頑張ろうね!
また明日来るね!おやすみ!
ちゃんと声に出して、言った。
聞こえてないかも…じゃなくて、聞こえてる!って思って話しかけた。
夜勤の看護師さんに、お願いしますっといって退室。
また、のろのろ亀で自分の病室に戻った。
明日の面会の事を考えていたら、久しぶりに少しだけ寝れた日でした。