左前足を長く伸ばして休んでいたみるく。
格子越しに足をツンツンしてみました。
伸びて来た爪があたります。(あー切りたい。でも今は手段がない。)
みるくの足がわずかに動き、パンチじゃなくて、ちょいちょいするような仕草が伝わりました。
ニュアンスだけでしたが、嬉しかったです。
そんな穏やかな休前日の夜、2度目の一晩ケージオープンをやりました。
疲れて熟睡していたため、どんな過ごし方していたかはわかりませんが、早朝机の上にいる姿を目視。
そのまま梯子の間を抜けてケージの天井に足をかけるみるくに、「みるく、ハウスよ」と声を掛けました。
この前偶然ケージに入ったと思いましたが、今回もするするとケージに戻りました。
ほんとにこれが合図になってるのかな?!結構お利口さんなみるくです。
翌休みの日。
朝からケージの扉をオープンにして、自分の朝食を終え、
せっかくの長時間の自由、みるくもハンモックでじっとせずに出てくればいいのになあ…
などと思いつつ洗濯しながらふと見ると、梯子を素早く上っていくみるくの姿が。
拍子抜けしました。(^_^;)
みるくの居ぬ間に…ケージ周りの掃除。
猫砂に混じってたまにフードも落ちています。
もぐもぐしながらトイレに入って、口から落ちたのが砂掻いて一緒に飛び出るのかなと推理。食べた直後にトイレとは無関係な砂掻きをする癖があるみるくです。
みるく不在の隙に、ハンモックと、ケージにかけてあった布とバスタオルも洗濯しました。
みるくにとって大事なお城、普段はなかなかできません。
日差しを浴びる洗濯物を見ながら、お昼にはいつものホットサンドを作る余裕がこの時はありました。
ロフトでは主に布団袋の陰にいます…と思いきや、この時は左の壁際に置いたネスプレッソの箱の陰にいました。本当にうまく隠れ場所を見つけます。
ロフトを確認しに行ったら、ここから飛び出して玄関へ。洗濯中のため、洗濯機上に置いてあったものが玄関マットに置いてあります。この時はまだなんの予感もありませんでした。
その後こっそり出てまたロフトに行ったかなと思ったら見当たらない。
部屋を行ったり来たり、探し回ったらなんと洗濯機の裏に入り込んでいました!
洗濯機スペースはキッチンの壁と下駄箱に挟まれています。
はまり込んでしまったかと、洗濯機を少し前に動かしましたが出てきません…
そのうち出てくるだろうとのんびり構えていましたが、時間が経つにつれ青ざめてきました。
一晩出てこなかったら?
ごはんは? 朝から何も口にしていません。
排泄は? 前日夜の排尿が最後。
尿は2日出なかったら尿毒症になるとも言います。このまま篭城させてはまずいのでは?
洗濯機をなんとか更に前に動かして空間を設けました。これで絶対出てこられるはず…が、安定してしまったように見えます。リラックスしてもらっちゃ困るのよ!
なだめすかしてクイックルの柄で作った棒で体を押し出したりしましたが動きません。
上から自分が頭から入り込んで抱き上げるのは色んな意味で危険すぎます。
消防に電話してみました。外壁に挟まれた仔猫を救助する様子をテレビで観た事があります。
…家庭内の場合は出動しないようです。自力でなんとかしてくれと言われてしまいました。
自分が手足長い屈強な男でないのがすごく悔しい。
次に電話したのは便利屋さん。夜になりますが5,800円で、との返事。了承して待つことにしました。
かなり隙間ができた洗濯機裏。ほこりが気になります。
ちょっとうるさいけどごめんねと心で謝りながら掃除機を繋いで上から差し込んで掛け始めた瞬間、みるくがたじろぎぴょんっと洗濯機上に飛び乗って出てきました!
そのまま居室のベッド下へ。当面危険はありません。
便利屋さんにキャンセルの電話を入れ、洗濯機を猫の入る隙がないくらいに壁に寄せました。
馴れない猫のフリーな時間。馴れた子なら笑い話になりそうなことが、大事になる可能性があります。
考えさせられました。やはりみるくの姿を何時間も見ないでいるのは不安です。
洗濯機の移動でラックが倒れてぶつかってできた頬の傷が痛い…
みるくは洗濯機事件以降ベッドの下に入ったきり、「ハウス」の一言も効き目はありませんでした。
すっかり暗くなった頃、トイレに行って戻ると、ケージに収まるみるくの姿がありました。
飲み食いするわけでもなく、トイレ使うでもなく。ただそこにいます。
「戻ってきてくれてありがとう。嬉しいよ。ほんとにありがとう。
さっきはびっくりさせてごめんね。ハンモックきれいになったからね。ごはんも食べてね。」
思わず口に出してお礼を言っていました。
心が通じてるのか通じてないのかわからない私とみるく。
私たちにはまだまだたくさんの時間が必要です。