感染モノの新境地やでぇ!
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夜更けのバス乗り場。
雨がザーザー降るからバスも遅れてる。
「いつになったら、バス来るんじゃー」
そんな中、事件は起こった!
1968年1月某日。
折からの雨は世界各地で豪雨となっておったんじゃよ。
全世界で雨。
何という鬱陶しさ!
夜更けの停車場にィィィィィ〜と歌ってしまいそうな(マダムは懐メロが好き)バス乗り合い所。
嫁がお産してて、一刻も早く帰りたいウリセスは、チケット売り場の職員マルティンに文句言いまくり。
公衆電話をかけても、とぎれとぎれ。
ラジオでは「これは普通の雨ではなく…」言うてはるのに肝心な部分でいきなり音楽に変わっちゃった。
そこに一人の女が駆け込んできたよ。
妊娠8ヶ月の彼女はイレーヌ。
「旦那を殴って家を出て来たったわ!」と言う彼女にウリセスは自販機でコーラを買って「よかったらどうぞ」。
待合所にはもう一人シャーマンの老婆がいるけど、ブツブツと訳のわからん言語で喋ってるだけ。
マルティンはチケット売り場から離れて自分の部屋に戻り、そこで咳き込んで倒れてしもた。
イレーヌは洗面所で、突如現れたローザに絡まれる。
ローザはここで働く女性。
そのローザがいきなり泡吹いてゲロポンして倒れちゃったYO。
ウリセスは何度も公衆電話をかけるものの、義理の父親の「様子が変だ!」と言う言葉を最後に繋がらなくなってしもた。
そこへ新たな男登場。
アルバロという医学生。
そしてオカンと、息子のイグナシオ。
イグナシオは呼吸器つけたりしてる虚弱&ちょっとアレ感のある子。
マルティンが顔に包帯を巻き付け現れたー。
電話はつながらない。外に出られない。
ローザは倒れたまま。
マルティンはウリセスを「悪魔の使いじゃ〜。貴様が悪魔の使いなんじゃ〜」と糾弾し、持ち出した銃で殺そうとしはる。
「なんで?何したよ?」状況がわからないウリセス。
シャーマンババァも泡を吹いて倒れた。
そちらに目が行ってしまったマルティンをぶん殴り、ウリセスは銃を手に入れる。
イグナシオが突然「もうすぐくる」と騒ぎ出しちゃった。
何がくるっちゅ〜ねん?
オカンは、注射器を取り出して首筋にブスリ。
ハラホレヒレハレ〜〜〜となるイグナシオ。
これは向精神薬で、医学生のアルバロは「なんちゅう母親じゃ」と怒りますが、
「こうするしかないねん」と、オカンも引かず。
イレーヌはローザの元へ急ぎ、マルティンは包帯をひん剥かれる。
マルティンも、そしてローザも。
ウリセスの顔になってたーーーー!
ババァもウリセスの顔になる。
いや、これ笑ってええのん?
アルバロは「貴様ーー、役人やろ、政府の回し者なんやな!」と突っかかってくるけど、ウリセスは「ワイは鉱山職人やがな」と何が起こってるのか、さっぱりわからない模様。
ウリセスはふん縛られ、大人の皆さん(男子チーム)は、混戦状態。
そのうちに、みんなウリセスの顔になっていくやんか。
コーラの自販機も、マルティンの部屋にあった007やマリリン・モンローやビートルズや…そういうポスターもみんなウリセス顔。
カ…カオス…。
ローザが自分の顔を鏡で見て、髭面のおっさんになってることにショックを受け、髭を皮膚ごとナイフで引剥し始めはった。
当然そんなことしたら待ってるのは…シボンヌ。
ローザの遺体を見つけた皆さんが呆然としてたらイグナシオが鍵を締めて走っていきよった。
アルバロは外に出ようとするけど出られない。
ガラスも割れない。
ザーザー降る雨の中で犬が猛烈に吠えている。
イグナシオは縛り付けられている(諸悪の根源だと思われてるから)ウリセスに近づき、マンガを読み出した。
タイトルは「ダークレイン」
雨とともに地球にやってきた「彼ら」は、目当ての物をうばっていった。「彼ら」は静かにやってきて去っていく。
翌日には皆が「彼ら」の記憶を失って日常に戻っている…というストーリー。
奪われたモノ…あなたの心です。
惜しい!
奪われたのは「人間らしさ」
イグナシオは徐々に異常性を見せつけていくよ。
「あの子は、この世の理(ことわり)を自由にする力を持っているのよ」
オカンが言う。
「イグナシオ、もうやめて」
オカンの懇願も無視。
と言うよりオカンを足蹴にする始末。反抗期?
イグナシオはマルティンを操ってウリセスを撃ち殺すように仕向ける。
ズドンからのバタンキュー。
虫の息のウリセスはイレーヌが差し出した鏡に映る自分の顔を見て、
「これは自分の顔じゃない」
と言い残し死亡。
ウリセスもまた、感染していたのだ。本人も気付かないうちに。
イグナシオが「僕は操られてるだけだー」と騒ぎ始め、
イレーヌがプチーンと切れちゃった。
「このガキ」
したら急に産気づいて、子供をかなり苦しんで産み落とすけど死んでしまいはる…。
生まれた子供の顔は…。
その横でイグナシオはおもちゃの車とおもちゃの人形(この顔がウリセスの顔に似てる)がぶつかる遊びをしてるやん。
「旦那に迎えに来てもらうわ、車で」とイレーヌは言ってた…ってことは。
マルティンが入口のそばにいる!
「マルティン、そこから離れろ!」
「え?」
言うてる間に車が突っ込んできたー!
マルティンは撥ねられシボンヌ。運転手(イレーヌの夫さん)も衝撃でシボンヌ。
翌朝。
雨が上がり警察が捜査に来てる。
ウリセス、マルティン、ローザ、イレーヌ、イレーヌの旦那さんを殺した罪を着せられたアルバロ。
「何もしてへんわ!」と言い張ってるけど、大麻持ってたのがバレて「強力な薬物やっとったんちゃうんけ」と逮捕。
イグナシオとオカンは、バスに乗っていた。
みんなウリセスの顔をしてるけど、誰もそれには気付いてない。
イグナシオは、鞄の中から本を取り出す。
「ダークレイン」「広場の殺人」あと「地震」やら「大きな波」やら物騒なタイトルが並んでる。
その中に見覚えのあるタイトルの本が…、
「パラドクス」
おしまい
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イグナシオは、現実改変能力を持った超能力者。
オカンの薬で能力の発動を抑えられていたけれど、
薬が切れて本来の力を発揮しはったわけ。
ババァ(シャーマンさん)が「イグナシオは大きな存在に接触して現実を変えちゃったんやで」と教えてくれはるのですが。
これ全世界規模で起こったわけですやん?
イグナシオの力、スゲェなヲイ。
ワンコや赤ちゃんまでウリセスの顔…。
どうせなら麗しい美形にしてくれたらええのに、あんな髭面のむさいおっさんの顔。
そりゃ年頃のお嬢さんは世を儚みますわ。
でも、髭を剃るだけでよかったんちゃうかなー、みんなあの顔になるんなら、それはそれであきらめが付くんちゃうかなー。
しかも時間が経過すれば、個性(人間らしさ)がなくなって、元の顔に視えるようになるんだから。
早まったな…お姉ちゃん。
とにかく、どっちを向いてもウリセス。
頭身のおかしいウリセスもいたりして笑ける&カオス。
でも、イグナシオの「ウ〜〜リ〜〜セ〜〜ス〜〜〜」って呼びかけと、悪魔っ子の微笑みは、ちょっくらゾゾッとしましたぞ。
多分あらすじを読んでも、
何が言いたいんだ、マダム!
…ってなるかも知れぬという予測は立ちますが。
そう思ったら実際に観て下さい!!!
なんせこれ、あの、
の監督さんが撮った映画やねん!
パラドクスほどの「そうやったんか」はないものの、
モノクロに近い彩度の低い画面で繰り広げられていくコント…のような不条理世界。
みんながウリセスになったときは、
「これはギャグなんやろうか?」
と思ったけれど。
だってマリリン・モンローがあのポーズで顔だけウリセスやねんで?
どないなっとんねん?って思うやんかいさ。
イグナシオが元凶だとわかってからのハラハラ感は、なかなかです。
ババァシャーマンは、なんのために出てきはったんや。
賑やかしか?と思ったけど、
そういう役目を持ってたのか。
つか、お前喋れるんかい!
イグナシオはダークレインの本のとおりに現実を改変しちゃてて。
…となると地震とか広場の殺人も、イグナシオがやらかすってことやろ?
とにかくイグナシオのニンマリがキョーレツ。
アルバロのフィンガー5ヘアもインパクト。
「晃か!」って突っ込んでしまったわ。
(*ノω・*)テヘ
もう、観てくださいとしか言えない。
観ないとこの映画の「変」さはなかなか伝わらへんのちゃうかと思うん。
言葉にしにくいねん。
観ても、こっち方面のアンテナがない人には「?????」やろうけどな。
マダムは面白かったです。
「ちょっと、これ観てぇな」と、薦めたい映画。
ただし「全然意味わからんわ」と言われて、
ショボボンとなる可能性も大きい映画ポチ
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